むっちりチーズケーキ

あ、クリームチーズの賞味期限がやばい。

ということで冷蔵庫にあるものでチーズケーキを焼きました。

家で作るものって、作る人のコンディションや冷蔵庫の中身で変わる。

なんかイマイチだなって日もある。


このチーズケーキも一口食べた印象はイマイチでした。

むっちり食感。

しっとりしているのに少しほろっとしてっていうのが好きですが…むっちり。

なんでだろうか。

いつも入れているサワークリームがなかったので、その分クリームチーズを増量しました。

それともコーンスターチを入れすぎたのかな。


でも次の日食べたら、これはこれでいいかなという印象に変わりました。


家で作って食べるものって、そんな感じでいいんじゃないかな。

「おいしい」「おいしくない」を上とか下に分けるのではなく

おいしいと感じた、おいしくないと感じた、やっぱりおいしいかもと思った、そういう変化を味わえばいいと思うんです。


もちろんお菓子は分量と配合でかなり変わってしまうので、いい加減でいいというものではないです。

だからちゃんと後で思い返せるようにメモを取ることも大切。


ただ、チーズケーキに関して言えば

(チーズケーキにこだわりのある方には先にごめんなさい🙏)

混ぜて焼くだけでなんとかなります。


こだわって追求していけば、ものすごくおいしいものができると思うけれど

誰でもおいしく焼けるケーキでもあります。


シンプルゆえに奥が深い。

(ハマると沼の苦い記憶)

でも、シンプルって懐も深い。


私もチーズケーキのレシピはこれが一番、というものがあるけれど

とらわれ過ぎないように、

自由な気持ちでチーズケーキと向き合っています。


気まぐれで配合を変えたのは、チーズケーキならば受け止めてくれるというチーズケーキへの厚い信頼です。


おいしいと感じる

おいしくないと感じる

失敗したとか、あれが良くなかったとか、そういうことではなくて

味覚の経験値を上げているということ。


だってそうでしょ。

なんでこうなった?とか

次はこうしてみよう とかは

やってみないと出てこない。


これよりあれが好き。

あれよりこれが好き。

も食べてみなきゃ分からないし。


成功体験とか自己肯定感とか、いろいろあるけれど

なんかなー、

うまくいかないな、

これでよかったのかな、

の経験が、次の選択の精度を上げていく。


過去の経験は、未来の選択を変えていくために味わった。


そういうこと。




お菓子教室 K's Kitchen

心をこめること。 季節を感じること。 暮らしにそっと寄りそう お菓子をつくりたい。

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