見方を変える練習と算数
4年生くらいで習うのかな、
「くふうして計算しましょう」という単元。
計算は大きい数のかけ算やわり算よりもずっと楽です。
でも苦手な子が多い。
例えば
34×7+66×7
分配法則を知っていれば
(34+66)×7
にすることができます。
形を変えることで、暗算でできます。
子供たちは「どうやって式の形を変えるのか考えるよりも、そのまま筆算で地道に計算した方がいい」と言うのです。
個人的には、答えが出ればそれでいいとも思う。
でも違うやり方があるって知っていて、無駄なこともないかなとも思う。
例えば96×5
96を(100−4)という見方ができたら
96×5
=(100−4)×5
=100×5ー4×5
=500ー20
=480
どちらでも答えは出るけれど
「96は96でしょ」ではなく、違う表現の仕方があると知っていること。
違うやり方、道筋が見えること。
ここが算数を勉強するときに大切です。
「工夫して計算しましょう」は、違う見方をする練習、いつものやり方ではない道を探す練習です。
問題解決のためには、いろいろな方向から物事を見ることが求められます。
自分の思考の癖っていうのはけっこう頑固で、行き詰まってしまうからです。
時間がかかっても、ユニークな解き方をしている子がいると、興味深いです。
基本的には最短で答えを探すことが求められますが、回り道して発見できることもあります。
算数なんてきらいだ、という子が周りにいたら、教えてあげてください。
けっこう役に立つよって。
いろいろなやり方を試してみて。
答えに行き着くまで、あきらめないで。
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