心を寄り添わせて

レッスンで生徒さまと話していたときのこと。

作ったお菓子をおやつに出したら、小学生の子供たちがすごくお利口さんになったというエピソードを聞かせてくれました。

「ママありがとう!って言いながら食べて、おやつの後は自分から宿題を始めてさ、何かお手伝いすることある? とか言い出して、笑っちゃった。」とのこと。


普段のご飯だって、お母さんは一生懸命作っています。

では、ご飯とおやつの違いって何かな、と考えたとき、

お母さんの気持ちの余裕が違う気がします。


お料理は、栄養バランスを考え、

温かいものは温かいうちに、揚げたては揚げたてをと思い、

おかわりと言われたらハイハイと装いに立ち、

家庭の環境にもよりますが、準備から片付けまでずーっと動いているような。

愛はあるんだけど、段取りや効率も考えているので、こころより頭が働いています。

理想は食事も穏やかにと思いますが、そんな余裕は次の日が休みの時くらいでしょうか。


おやつの時間は、お母さんも一息つく時間。

自分のためにコーヒーや紅茶を入れて、用意しておいたおやつを出して、

子供たちの話に耳を傾ける余裕があります。


そう、おやつは 作るときにも気持ちや時間に余裕があり、

食べるときにも余裕があるんです。


お茶の時間は、

心をまっすぐ子どもに向けて、時を過ごせます。

もちろん、買ってきたおやつだっていいんです。


話を聞いてもらって、満たされた子供たちは、今度はお母さんを助けようとします。

思いはきちんと届き、まっすぐに返ってきます。


この話を聞いて、とてもうれしく、しあわせな気持になりました。



お菓子教室 K's Kitchen

心をこめること。 季節を感じること。 暮らしにそっと寄りそう お菓子をつくりたい。

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